帝王紫(ロイヤルパープル)の艶
世界で最も高貴で美しい貝紫染めの世界
「フェニキアの紫」とも呼ばれる、帝王紫(ロイヤルパープル #7F1184)。クレオパトラやローマ皇帝が愛した高貴な禁色である。「人間の官能に直接作用を及ぼすほどの美しさ」「比類なきほどの艶やかさ(つややかさ)、艶めかしさ(なまめかしさ)」を有するのが特長。西洋において、長らく「紫」が高貴な色とされてきたのは、このためである。
帝王紫の糸を染め上げる伝統技法として、「貝紫染め」という染色技法がある。上掲の写真は、正絹を実際に貝紫染めで染め上げた直後のもの。染め上がった糸の美しさは、見る者の心を捉えて離さない。
ある特定の貝のパープル腺が染料のもととなる。動物性の原料を用いる貝紫染めは、「生物の生命力そのものを具現化したような艶やかさ(つややかさ)、艶めかしさ(なまめかしさ)」を有する。
少し専門的な話題となるが、同じ動物性の原料として、「コチニール染料」がある(草木染め等の際に使用する染料である)。コチニール染料は、乾燥させたエンジムシ(カイガラムシ)を原材料とするが、それと比較しても、貝紫染めの染料の方が、遥かに「艶」なる雰囲気が強い。
貝紫染めの故郷の風景(車中より撮影)。綺麗な空気と景色に囲まれた環境のもと、私達のオリジナルシルク糸は、生成りから帝王紫へと染め上げられている。そして、その後、東京の地で、糸から作品へと姿を変える(Hiroomi Ueda ブランドの詳細については、Hiroomi Ueda Official Web Site にて紹介)。
また、Hiroomi Ueda のハイジュエリー、並びに、FRIVOLITE のアクセサリーの原点である「帝王紫の絹糸」の世界については、「 絶対の美 LYL01&LYL02 」のページにて詳述。
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