冬。それは、モノトーンの季節。白や黒などの無彩色のファッションアイテムが流行り出す。それと、逆説的ではあるが、たとえば真っ赤な洋服のような、鮮やかな原色や躍動感溢れる色遣いのアイテムも流行り出す(その理由については、「日本にとっての冬」にて後述)。
また、寒くなり始めると、いよいよコートの出番。みなさんにとって、お気に入りのコートはどういうものか。流行りのダッフルコート?それとも決まりのダウンジャケット?ジャケットは大事だが、もっと大切なのは、その中に着いるもの。ホリデーらしいお洒落なコーディネートを堂々と見せることもお忘れなく。
池袋西口公園。FRIVOLITE の会社の近くにあり、石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』の舞台ともなった公園である。FRIVOLITE デザイナーの holo が以前に撮影をしていた写真を整理したところ、以下の1枚の写真が出て来た。公園の中央にある噴水の水面に映し出された池袋駅西口駅前のネオン。鮮やかで美しい。
題名「 Ikebukuro West Exit Park 」
撮影&編集: FRIVOLITE holo
冬のお洒落の定番カラーとして、なぜ「モノトーン(白や黒などのの無彩色)」や「鮮やかな原色や躍動感溢れる色」が好まれるのか。その理由について、FRIVOLITE 独自の視点で紹介したい。
まず、「モノトーン(白や黒などのの無彩色)」についてであるが、冬は、春夏秋冬の中で日照時間が最も短く、そして、夜が長い。また、雪が降る。そんな冬の気候を象徴するものとして、日本人は白や黒を好むのである。わかりやすい例を挙げるならば、夏の暑い時期に真っ黒な洋服を着る人は少ないが、冬には黒い洋服を着る人は多い。そんなことからも、日本人にとって、「季節」と「色」は、密接に関係をしていることがうかがい知れる。
次に、「鮮やかな原色や躍動感溢れる色」についてであるが、「白や黒などの無彩色が流行する冬に、なぜ鮮やかな原色や躍動感溢れる色も流行するのか」と矛盾を感じる人もいるかもしれないが、両者は矛盾することなく、逆説的に成立する(逆説的とは、「真理にそむくようでいながら、実際には真理をついているさま」という)。
皆さんは、「冬は空気が澄んでいて、街並みのネオンがきれい」とか、「冬の夜空は、星がきれいに見える」とか感じたことがないか。実は、これにはきちんとした理由がある。伝統服飾や伝統工芸の世界で働く人達には簡単すぎる答えかもしれないが、ひと言でいってしまえば、「湿度が低いから(空気中に含まれる水蒸気の量が少ないから)」である。一般に、湿度が高いと色はくすんで見える。他方、湿度が低いと色は澄んでみえる。そのため、湿度の低い冬は、「鮮やかな原色や躍動感溢れる色」が一段と映えて見えるのである。
上掲の写真は、FRIVOLITE デザイナーの holo が、たまたま冬に撮影していたもの。ただ、もしこれが夏に撮影されたものであったならば、このような透明感のある写真には撮れていなかったであろう。街並みもファッションも、最も華やぐ季節。それが「冬」なのである。
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