神戸ファッション美術館 1960's ‐ 2000's Fashion コレクション展
※展覧会は、既に終了
現在、兵庫県神戸市にある神戸ファッション美術館にて『1960's ‐ 2000's Fashion コレクション展 1960~2000年代のファッション サンローランからガリアーノ、マックイーンまで』と題された展覧会が行われている。
(C)神戸ファッション美術館
60年代を代表するデザイナーであるPierre Cardin(ピエール・カルダン)、Yves Saint‐Laurent(イヴ・サンローラン)のデイ・ドレスや、現代でもプッチ柄と呼ばれ根強く人気な Emilio Pucci のドレスなど、40年以上も前に作られた作品が当時の洗練された姿そのままに、またパンフレットの表紙にもなっている Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)が Givenchy(ジバンシー)時代にデザインした貴重なオートクチュールのイヴニング・ドレスなど、60年代から2000年代にかけて世界のファッションを先進してきたデザイナーたちの作品が一同に拝めるという、夢のような展覧会だ。
しかもここでは、作品をガラス張りの向こうに眺めるのではなく、すぐ目の前に、細かな刺繍や、生地の質感と言った細部に至るまで、作品を360度から見ることができる。また、展示作品の大まかな島わけはされているものの、順路は決められておらず、自分の好きなように気の済むまで見て回ることも可能だ。ブースに入る前にも後にもショーの映像が流れる画面が置かれ、そこだけで数十分(人によっては数時間)は動けなくなってしまうだろう。
今回のコレクションのもうひとつの目玉でもある Jhon Galliano(ジョン・ガリアーノ)デザイン、Chirstian Dior HAUTE COUTURE PARIS からのウエディングドレスは 2002年に作製されたもので、日本のある歌手が晴れの日に着たものだそう。雪の結晶のような、すこし尖ったすそが放射状に流れ、思わずもれたため息が服にかからないよう、注意しなければならない。
他にも、Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)の麻で作られた、マネキンのボディそのものかと思うようなジャケット、三宅一生のワンピース(これは特に写真でなく展示でないと可愛さがわからない!)、Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)の鮮やかなタータンスーツ、前田徳子のフェルトで作られたウェディングドレスは、まさに頭の先からつま先までデザイナーのこだわりが見えた。
加えて Mary Quant(マリー・クワント)、Andre Courreges(アンドレ・クレージュ)、Rudi Gernreich(ルディ・ガーンライヒ)、Paco Rabanne(パコ・ラバンヌ)、花井幸子、Thierry Mugler(ティエリー・ミュグレー)、Agnes b.(アニエス・ベー)、川久保玲、Jean‐Paul Galtier(ジャンポール・ゴルチェ)、山本耀司、Romeo Gigli(ロメオ・ジリ)、Sybilla(シビラ)、渡辺淳弥(順不同)ほか、全部で30人近くのデザイナー作品、約50点が展示されている。
これほど大きな展覧会は貴重で、神戸ファッション美術館でも初めてのこと。開催期間は6月28日(火曜日)まで。ファッション好きならばこの機会を逃さず、ぜひ訪れてみてほしい。
また、併設されたファッションライブラリーには めったに見ることのできない世界でも部数限定の雑誌 VISIONAIRE や、各国の Vogue、 ELLE、写真集など、洋書、和書、ビデオなどの AV 資料やオールド・コレクション(19世紀後半から、20世紀前半のフランス、イタリアの生地見本約30,000点)と、ファッションに関するあらゆる資料が集められている。展覧会のあとにお気に入りのデザイナーの作品集を眺め、一息つくのもいいではないだろうか。
コレクション展 1960’s‐2000’s FASHION 1960‐2000年代のファッション サンローランからガリアーノ、マックイーンまで
開催場所:
神戸ファッション美術館(※神戸ファッション美術館ホームページへリンク)
開催期間:
2011年4月21日(木曜日)~ 6月28日(火曜日)
入館料:
一般 500円、小中高65歳以上 250円
開館時間:
10時00分 ~ 18時00分(入館は17時30分まで)
※水曜休館
ライブラリー
入場無料(貸し出し不可)
開館時間:
10時00分 ~ 18時00分
※美術館と同様、水曜休館
※詳細は、神戸ファッション美術館 ライブラリー にて(※神戸ファッション美術館ホームページへリンク)
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