東雲の築地
築地に活気が満ちあふれる刻
ファッション企業としては珍しく、私達は築地の老舗仲卸企業の方々と非常に仲が良い(企業として掛け取引(信用取引)をさせていただくほど、深い交流がある)。そんな縁もあり、先日、築地取材へ行って来た。
市場場内の行きつけの店「茂助(団子三兄弟の歌のモデルとして有名なお店)」へと立ち寄った。茂助の店内には、いつも心地よい Jazz が流れていて、築地場内にいることを忘れさせられるほど、穏やかなときが流れている。
卵ぞうすいを食べていたら、そっと団子が差し入れられた。「ん?」っと思って顔を上げたら、そこには、公私にわたり、とても親しくお付き合いをさせていただいている老舗仲卸企業の社長さんの姿があった。「初顔の美人さんに、差し入れ 」って、そっと差し入れられた団子。ただ、その仕草には、全く不自然さがない。
以前、この老舗仲卸企業の社長さんに、1つ詩を書いていただいたことがある。築地の心意気(江戸の粋)が詰まった名詩を、皆様にご紹介させていただきたい。明け方の東雲の刻。それは、築地で働く人達にとって、とても意味のある時間なのである。
築地の親父のひとくされ
俺は築地の仲買人(なかがいにん) 今朝も朝二時起きで市場に立つ
築地の荷物は俺がしょう(背負う) みんなそう思ってやってんだ!!
低気圧で海が荒れないかぎり 日本全国から欲しい海産物が届く
何でも手にはいる さすが築地だ ブランドだ
一千万人の大消費地 列車の窓の家並みは 途切れず小田原あたりまで
だから消費人口一千万のさらに上 だから入荷量はダントツだ
だから何でも手に入る
いざセリ場へ
「これそっくりでいくらダッ」?(全部買ったらいくら?)
よし貰った!!
胸がすく
豊富な品数が うれしい食卓のキッカケだ
だから俺は築地で働く
俺は築地に惚れてんだ!!
作:築地で生まれ育った親父